韓国で銀行口座を開設する方法は?開設の条件や手順おすすめ銀行を解説

K-ETA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします
Menu

韓国で銀行口座を開設する方法は?開設の条件や手順おすすめ銀行を解説

更新日 : 2025/09/21

韓国で銀行口座を開設する方法は?開設の条件や手順おすすめ銀行を解説

韓国で銀行口座が必要な場面

就労ビザなどを利用して韓国に滞在しながら働く場合は、給与を受け取るために銀行口座の開設が必須です。あらかじめ口座を開設しておくことで、家賃や公共料金の自動引き落としにも対応できるため日々の生活がスムーズになるでしょう。その他にも、オンラインショッピングでの支払い時には、指定口座への振り込みが可能になるなど利便性が向上します。また、韓国では携帯電話の契約やクレジットカードの発行時にも、本人名義の銀行口座が必要です。なお、銀行口座の開設にはビザの種類によって在学証明書などの追加書類の提出を求められることがありますので事前に準備しておくと安心です。

韓国で銀行口座を開設するための条件

有効な韓国ビザを所持

韓国で銀行口座を開設するには、有効な韓国ビザを所持していることが必須条件となります。韓国ビザの中でも91日以上の長期滞在が可能なビザに限られ、学生ビザや就労ビザなどを所持している方であれば普通口座の開設が可能です。具体的には、留学ビザ(D-2)、一般研修ビザ(D-4)、専門職ビザと呼ばれるEビザ、駐在ビザ(D-7)などが挙げられます。一方で、観光ビザなどを利用し90日以内の短期滞在を希望される方は、原則として普通口座の開設は認められません。ただし、一部の銀行ではパスポートを提示することで制限付き口座(入出金のみ可能、送金制限あり)を開設できる場合があります。

外国人登録証の提示

韓国で長期滞在を予定している方が銀行口座を開設する際は、本人確認のために外国人登録証の提示を求められます。外国人登録証は韓国国内における外国人向けの公的な身分証明書とされ、登録証に付与される外国人登録番号によって本人確認が行われます。外国人登録証は入国後90日以内に韓国の出入国管理事務所で発給手続きを行う必要があり、申告が遅れると罰金が科せられるため注意が必要です。申請時には外国人登録申請書、パスポート、6か月以内に撮影した顔写真1枚、手数料(約3万5,000ウォン)を準備しましょう。また、登録証の発給にはおおよそ2~4週間かかり、発給後は出入国管理事務所での受け取りが必要です。なお、一部の銀行では外国人登録証を提示せずに口座を開設できる場合もありますが、送金などの機能が制限されるため、事前に各銀行の公式ウェブサイトにて詳細をご確認ください。

韓国で契約した携帯電話が必須

韓国の銀行で口座を開設するには、本人確認およびセキュリティの観点から韓国国内で契約した本人名義の携帯電話番号が必須です。この電話番号は、口座開設により利用できるインターネットバンキングやモバイルアプリのSNS認証時にも使用します。日本で契約した携帯電話番号やプリペイドSIM、eSIMでは口座を開設できないため事前に韓国で携帯電話の契約を済ませておく必要があります。また、契約時に発行される契約書や利用明細書は、口座開設時に提示を求められる場合があるため大切に保管しましょう。なお、一部の銀行ではパスポートと電話番号のみで制限付き口座を開設できる場合もありますが、最終的には外国人登録証の提出を求められます。

韓国国内の住所の申告が必要

銀行口座を開設するには、韓国国内での住所の申告が必要です。申告した住所は外国人登録証に記載されている住所と一致している必要があり、ホテルなどの一時的な宿泊施設の住所では認められない場合が多くあります。口座開設の手続きには、韓国語で記載された本人名義の賃貸契約書や学校が発行する在住証明書などの提出が求められます。また、銀行によってはローマ字で記載された住所では登録できない場合があるため注意が必要です。学生ビザを利用する方は語学堂や大学の事務室に申請し、在住証明書を発行してもらいましょう。その他の韓国ビザを利用する方は、入国後に居住地を確保したうえで口座の開設に必要な契約書や証明書を準備してください。

日本で韓国の銀行口座の開設はできる?

日本にいながら韓国の銀行口座を開設することは、原則として認められていません。韓国の銀行では、口座開設時に本人が直接来店し、対面で本人確認を行うことが法的に義務付けられています。そのため、韓国で銀行口座を開設する際には、事前に韓国国内での居住地を確保し携帯電話の契約を早めに済ませておく必要があります。さらに、携帯電話の契約書などの契約書類、パスポートや入国目的を証明できるビザのコピーを準備しておきましょう。また、口座の開設理由を確認される場合があるため、在学証明書や在職証明書など必要に応じた証明書類も用意しておくことをお勧めします。

韓国で銀行口座を開設する際の必要書類・持ち物

韓国で銀行口座を開設する際は、以下の書類をご準備ください。

  • 期限が有効なパスポート
  • 身分証明書(90日以下の韓国滞在を希望される方のみ)
  • 外国人登録証(91日以上の韓国滞在を希望される方のみ)
  • 留学や就労などを証明する書類(入学許可書、在学証明書、在職証明書など)
  • 居住地を証明する書類(公共料金の請求書や領収書など)

口座を開設する際に必要な書類は、銀行によって異なります。また、ビザの種類や口座を開設する目的に応じて、就業先や留学先を証明できる書類、あるいは居住地を確認できる公共料金の請求書や領収書などの準備が必要です。原則として韓国に長期滞在する方のみ普通口座の開設が可能ですが、一部の銀行では外国人登録証を所有していない短期滞在者でも制限付きの口座を開設できる場合があります。制限付きの口座の開設手続きでは身分証明書の提出を求められるため、パスポートに加えて運転免許証やマイナンバーカードなども準備しておくと安心です。なお、銀行口座の開設に手数料はかかりません。

韓国で銀行口座を開設する手順

1. 銀行窓口を訪問

新規口座の開設には手続きに時間を要するため、余裕をもって銀行の支店を訪れるようにしましょう。手続きは番号札を取って呼ばれるまで待機し、順番に窓口で対応を受ける形となります。順番が来たら、窓口で新規口座を開設したい旨を伝えてください。なお、あらかじめ外国人であることを伝えておくと、手続きがスムーズに進みます。韓国語に不安がある場合は、事前にスマートフォンに翻訳アプリをインストールしておくと安心です。なお、韓国の主要銀行では外国人向けのサービスを提供している支店も多く、銀行によっては英語対応が可能な窓口もあります。

2. 必要書類を提出

必要書類を全て揃えたうえで、窓口に提出してください。学校や会社が発行する証明書も含め、原則として原本(韓国語または英語)での提出が求められます。また、在学証明書や在職証明書など追加書類を求められる場合もあるため、留学生や就労者の方は事前に準備しておきましょう。万が一、書類に不備があった場合は口座開設を拒否される可能性があるため、十分な確認が必要です。なお、韓国ではマネーロンダリング防止の観点から外国人が口座を開設する際に利用目的を確認されます。目的が不明確な場合は、開設できる口座が制限付きとなるため、できるだけ具体的に回答するようにしてください。

3. 口座開設申請書を記入

口座開設の申請書は銀行の窓口で受け取り、氏名、住所、電話番号、利用目的、職業などの必要事項を記入してください。最後に署名欄には、パスポートと同一のサインを記入します。このサインは銀行に登録され、今後窓口で取引を行う際の本人確認で使用します。また、外国人登録証を所持している方は、外国人登録番号も必ず記入してください。提出後には職員による確認が行われ、特に利用目的については厳しく審査されるため注意が必要です。

4. インターネットバンキングサービスの申込手続きを行う

インターネットバンキングとは、インターネットを通じて口座を操作できるサービスを指します。韓国の銀行では、口座を開設する際にあわせてインターネットバンキングの申込手続きを行うのが一般的です。このサービスを利用すると、パソコンやスマートフォンを通じて残高照会や振込、送金、公共料金の支払いなどの取引が可能になります。手続きの際には、窓口でパスポートや外国人登録証などの身分証明書を提出し、利用するスマートフォンなどのデバイスの登録を行います。なお、デバイスの登録は後日に行うことも可能ですが、その場合は本人確認のために再度銀行窓口を訪れる必要があります。

5. 公認認証書の発行

インターネットバンキングを利用する際は、口座取引に必要な公認認証書を事前にスマートフォンにインストールする必要があります。認証書はスマートフォンに保存され、銀行、保険、公共機関などのサービスで本人確認や電子署名を行う際に利用できます。インストール後の有効期間は1年間で、継続して利用する場合は毎年更新が必要です。万が一、更新を忘れるとインターネットバンキングが利用できなくなるためご注意ください。また、一部の銀行では韓国国外からインターネットバンキングの利用に制限を設けている場合があります。そのため、海外での利用を予定している方は、事前に海外利用申請を行いましょう。なお、スマートフォンを機種変更した場合には、認証書の再発行手続きが必要となります。

6. 銀行の公式アプリをダウンロード

スマートフォンのOSが最新であることを確認し、正規のストアから銀行の公式アプリをダウンロードしてください。アプリによっては日本のアカウントではダウンロードができない場合があるため、必要に応じて韓国のアカウントを作成しましょう。はじめに、アプリで公認認証書の読み込み登録を行います。あわせて指紋認証や顔認証を設定しておくと、ログインがスムーズになります。登録が完了すると、インターネットバンキングを利用して残高確認や振込、海外送金などの各種サービスが利用可能です。ただし、海外利用設定によっては海外送金に上限額が設定されている場合があるため、事前に確認しておきましょう。

韓国で銀行口座を開設する際の注意点

韓国語能力が必要

小規模な銀行や地方の支店では、窓口のスタッフが韓国語で対応するのが一般的です。一方で、大手銀行では外国人対応窓口が設けられており、英語での対応が可能な場合もあるため手続きに必ずしも韓国語能力が求められるわけではありません。ただし、申請書は基本的に韓国語で表記されているため、住所や電話番号などの申請者情報はあらかじめ韓国語でメモしておきましょう。また、アプリのログイン時に必要となるパスワードのリセットや公認認証書の更新など、一部の手続きは窓口でしか対応できない場合があります。その際、銀行によっては韓国語での対応を求められることもあるため注意が必要です。

手数料に関して

韓国では、銀行口座の開設に手数料は必要ありません。ただし、銀行での振込やATMの利用には手数料が発生し、その金額は振込先の銀行に応じて設定されています。振込先が同一の銀行であれば無料または200~500ウォンに設定されており、他行宛てでは約700~1,200ウォンの振込手数料がかかります。また、アプリやインターネットバンキングを利用して同一銀行に振り込む場合は、手数料が無料となる銀行も多くあります。ATMの利用については、多くの銀行で営業時間内(平日のみ)は手数料が無料ですが、時間外の入出金には約250~500ウォンの手数料がかかります。なお、手数料はATMと銀行窓口のどちらを利用するかによって金額が異なり、一般的にATMを利用する方が割安です。

制限付き口座について

制限付き口座とは、外国人や特定の条件下にある利用者が開設できる銀行口座を指します。韓国に90日以下の短期滞在を希望する方は、原則として制限付き口座のみ開設が可能であり、送金に関するサービスに制限が設けられます。特に、海外送金や高額な取引については制限がある一方で、ATMや銀行窓口を利用した基本的な入出金やキャッシュカードの発行は可能です。なお、海外送金を希望される方は、口座開設時に必ず送金の可否や送金金額の上限について確認してください。

韓国の銀行口座の選び方

送金や決済の利便性

韓国で口座を開設する際は、家賃や公共料金の支払いといった決済機能や海外送金の利便性を基準に銀行を選びましょう。例えば留学ビザで滞在する場合、学費や公共料金の支払いは一般的に銀行口座を通じて行われます。銀行によって振込手数料や振込金額の上限が異なるため、事前に各銀行の公式ウェブサイトやアプリで確認しましょう。特に制限付き口座の場合では、1日に振り込める金額に上限が設けられています。また、留学生の場合は学費や寮費を日本の口座へ返金するケースも多いため、海外送金の方法や手数料に関しても併せて確認しておくと安心です。

外国人向け口座があるか

韓国の銀行を選ぶ際は、外国人向け口座の有無を確認しましょう。外国人向け口座は主に2種類あり、それぞれ外国人のニーズに応じたサービスを提供しています。普通口座では給与の受取や海外送金、自動引き落としなどの機能が利用可能です。一方、制限付き口座では送金など一部の機能は制限されますが基本的な入出金は行えます。制限付き口座は銀行窓口にパスポートとビザを提示することで開設可能ですが、普通口座の開設には外国人登録証が必要です。口座を開設する際は、外国人専用カウンターや多言語アプリを提供している銀行をお勧めします。特に、新韓銀行、KEBハナ銀行、ウリィ銀行は外国人の対応に特化したサービスを提供しています。

日本人におすすめの韓国銀行と特徴

新韓銀行

外国人専用カウンターや多言語対応が可能なスタッフが配置された支店が多く、日本人でも口座を開設しやすい銀行です。また、ソウルを中心に韓国全土に支店やATMが設置されており、利便性が高い点も特徴です。英語対応のモバイルアプリ「SOL Global」なども提供しているため、スマートフォンを使ってスムーズに振込や送金を行うことが可能です。なお、日本国内には現地法人であるSBJ銀行が開業しており、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、福岡にも支店を展開しています。日本のSBJ銀行では、住所変更や預金に関する必要書類の発送など一部手続きに対応していますが、これらの手続きを行うには事前に銀行口座を開設しておく必要があるためご注意ください。

KEBハナ銀行

韓国のソウルに本店を構え、釜山をはじめとする主要都市にも支店を展開しています。また、世界24か国に進出しており、日本国内では東京、大阪、福岡に支店があります。KEBハナ銀行は「EasyOne外国人サービス」により、英語、日本語、中国語など多言語に対応し、外国人向けのモバイルサービスも提供しているのが特徴です。また、外国人向けの外国為替・送金サービス「グローバルバンキング」に登録することで、韓国で開設した口座から日本支店でも入出金が可能になります。新韓銀行と同様に日本人でも口座を開設しやすい銀行として知られ、外国人の対応に特化した支店も多くあります。送金や外貨取引の利便性を重視される方には、KEBハナ銀行での口座開設がお勧めです。

ウリィ銀行

韓国全土に支店を展開しており、海外からの留学生や渡航者に向けたサービスが充実しているのが特徴です。また、外国人対応に特化した支店も複数展開されています。外国人向けに提供されているモバイルバンキング「Woori WON Global」では、スマートフォンを通じて残高照会、国内送金、海外送金などの金融サービスを利用することができます。日本国内には東京に支店があり、韓国の口座に関する取引には対応していませんが、ウォン建ての定期預金を申し込むことが可能です。さらに、韓国国内の支店では平日に加えて日曜日も営業しており、送金や口座開設といった各種手続きに対応しています。その他にも、日本語を含む多言語に対応した外国人専用のコールセンターも設置されています。

韓国で銀行口座を開設・利用時によくある質問

外国人登録証がなくても口座は開設できますか?

韓国の銀行口座は、外国人登録証を提示しなくても開設することが可能です。ただし、その場合は送金限度額の設定や海外送金が利用できないなど、機能が制限された「制限付き口座」となるのが一般的です。多くの留学生や短期滞在者は、入国後に制限付き口座で生活費を管理し、外国人登録証を取得した後に普通口座へ切り替えるケースが一般的です。普通口座への切り替えには審査が行われ、手続きに手数料が発生する場合があります。また、外国人登録証を持っていない場合には、パスポート、ビザ関連書類、入学許可書、滞在先の賃貸契約書などの必要書類を準備してください。銀行によっては推薦書や保証人の提供を求められることもあるため、事前に各銀行の公式ウェブサイトで詳細を確認しましょう。

韓国で銀行口座を開設するメリットは?

銀行口座を開設することで、家賃や公共料金の自動引き落としが利用可能になります。また、就労ビザやワーキングホリデービザを利用する場合、給与の受取には銀行口座の開設が必須です。口座開設時に公認認証書を発行することで、インターネットバンキングの申し込みが可能となります。インターネットバンキングでは、スマートフォンやパソコンを通じて送金などの各種手続きをインターネット上で行うことができます。その他にも、口座開設時にはチェックカード(デビッドカード)の発行も可能です。チェックカードはコンビニやスーパー、飲食店などで利用でき、専用端末にスキャンすることで利用代金が口座から即時に引き落とされます。

海外送金はどうやってできますか?

海外送金の手続きは、原則として銀行の窓口で行います。はじめに窓口で海外送金を希望する旨を伝え、海外送金依頼書に送金先情報(銀行名、支店名、口座番号、受取人の氏名など)を記入します。記入済みの依頼書に加え、本人確認書類(パスポート、外国人登録証)および送金理由を証明する書類(在学証明書や給与明細など)を提出してください。送金処理には通常1~3営業日ほどかかります。手数料や為替レートは銀行によって異なり、送金先の銀行で別途手数料が発生する場合もあるためご注意ください。なお、新韓銀行やKEBハナ銀行では公式アプリやパソコンからの送金手続きも可能ですが、公認認証書の発行が必要です。

銀行のアプリは英語で表記されますか?

韓国の新韓銀行、KEBハナ銀行、ウリィ銀行などでは外国人向けに英語対応のモバイルアプリが提供されています。このアプリでは残高照会や入出金履歴の確認、国内・海外送金、ATMや支店の検索などが可能です。ただし、一部のサービスでは韓国語で表記されている場合があるため注意が必要です。特に、初回ログイン時の本人確認画面や、契約・利用規約画面では専門用語が多く翻訳が行われていない部分も多く見受けられます。また、住所や個人情報、送金目的などの入力フォームは韓国語での入力が必要となることが多く、本人確認書類のアップロード画面も韓国語で表記されている点にご注意ください。

K-ETA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします