韓国のワーキングホリデーについて解説 申請方法も紹介

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韓国のワーキングホリデーについて解説 申請方法も紹介

更新日 : 2025/07/22

韓国のワーキングホリデーについて解説 申請方法も紹介

韓国のワーキングホリデーについて

韓国のワーキングホリデーは、韓国政府が定めた国・地域の市民に対し休暇を目的とした入国および観光、滞在資金を補うための就労を認める制度です。日本では1999年よりワーキングホリデー制度が開始され、当制度を利用して旅行やアルバイトをしながら語学学校に通うなど、韓国での生活や文化を体験することができます。また、ワーキングホリデーを利用する際はワーキングホリデービザの取得が必要です。ワーキングホリデービザの正式名称は「観光就業(H-1)ビザ」と呼ばれ、承認された場合は最大1年間の韓国滞在が認められます。原則として満18歳から25歳までの日本国籍者が申請でき、25歳以上の方が申請する場合は手続きが遅れた事情や今後の活動計画を記載した理由書が必要となります。
なお、ワーキングホリデービザを利用した交換留学や大学への入学は認められません。韓国の大学内の語学学校や語学堂へ通う事は可能ですが、留学を希望される方は学生ビザ(D-4)の取得が必須となります。

韓国のワーキングホリデービザの申請条件

ワーキングホリデービザを申請する際は、以下の条件を満たす必要があります。

  • 渡航目的が観光であり、就労や留学に該当しないこと
  • 日本国籍者で、原則として18歳以上25歳以下であること
    (やむを得ない事情と判断された場合に限り、30歳まで申請が可能)
  • 残存有効期間が6か月以上のパスポートを所持していること
  • 健康体であること
  • 扶養家族を同伴しないこと
  • 過去にワーキングホリデービザを利用していないこと
  • 滞在期間中の当面の資金を用意していること
  • 往復の航空券を所持していること
  • 重大な犯罪歴がないこと
  • 海外旅行保険に加入していること

ワーキングホリデービザは主に観光を目的としたもので、就労や留学のためのビザではありません。ただし、就労に関しては滞在期間中の資金を補うためのアルバイト(週25時間まで)であれば認められます。
なお、大使館や領事館により申請条件が異なる場合があるため、事前に公式ウェブサイトでご確認のうえ手続きを行ってください。

韓国のワーキングホリデービザの申請方法

ワーキングホリデービザは、必要書類を駐日本国大韓民国大使館または総領事館に提出し申請手続きを行います。
申請には、査証発給申請書やパスポートが必要となるため事前にご準備ください。
以下では、ワーキングホリデービザの申請方法について解説します。

1. 査証発給申請書を記入

駐日本国大韓民国大使館の公式ウェブサイトより申請要項を確認し、査証発給申請書をダウンロードしてください。申請書は日本語、英語、韓国語が選択でき、氏名、生年月日、国籍などの申請者情報と連絡先の記入が求められます。申請内容に不備があった場合は、ビザが発給されないため記入後に必ず確認しましょう。

2. 査証発給申請書以外の必要書類を準備

ワーキングホリデービザの申請には、査証発給申請書の他にパスポートや顔写真などの書類の準備が求められます。大使館や領事館により必要書類が異なるため、申請前に必ずご確認ください。また、申請後に追加書類の提出を求められる場合もあるため注意が必要です。

3. 必要書類を大使館または領事館に提出

必要書類を全て揃えて大使館または領事館を訪問しましょう。ワーキングホリデービザの申請は、窓口で必要書類を提出することで手続きが完了します。受付は完全予約制となるため、事前に大使館の公式ウェブサイトで「個人申請」の予約を済ませてから訪問してください。

4. 大使館または領事館でビザを受け取る

書類に不備がない場合、ワーキングホリデービザはおおよそ2週間程度で発給されます。ビザの申請および受け取りはすべて大使館または領事館の窓口で行われ、郵送による手続きは受け付けておりません。

韓国のワーキングホリデービザ申請の必要書類

ワーキングホリデービザの申請には、以下の書類をご準備ください。健康診断書および残高証明書を除き、全て3か月以内に発行された物が必要です。なお、ワーキングホリデービザの申請は無料で手続きが行えます。

  • 査証発給申請書
  • 6か月以内に撮影した顔写真1枚(カラー、35mm×45mm)
  • 残存有効期間が6か月以上あるパスポート
  • パスポートのコピー
  • 住民票
    ※全ての記載事項および家族事項を省略せずに発行してください。
  • 犯罪経歴証明書(アポスティーユ認証不要)
  • 1か月以内に発行した健康診断書
    ※病院および検査項目の指定はありません。レントゲン、血液検査など身体の健康状態が確認できる診断書の用意が推奨されています。
  • 海外旅行保険の保険証券(補償額が4,000万ウォン以上の医療保険が対象となり、加入期間が10か月以上のもの)
  • 在学証明書または最終学歴証明書(専門学校含む)
  • 居住予定証明書(ホテルの予約証や賃貸契約書など)
  • 韓国語または英語による1年間の観光就業活動計画書
    ※就業、語学学習、宿泊先に関する計画をワープロで具体的に作成してください。
  • 往復航空券または船舶券のコピー
  • 1か月以内に発行した本人名義による30万円以上の残高証明書(コピー不可)
    ※40万円以上の残高がある場合は提出不要です。

査証発給申請書と観光就業活動計画書の内容に不備があった場合は、ビザが発給されないことが予想されるためご注意ください。

韓国のワーキングホリデービザでできること

韓国のワーキングホリデービザでは、滞在期間中に旅行やアルバイト、語学学校での勉強など自由にプランを立てて活動することが可能です。また、ワーキングホリデービザを取得する際に韓国語力は必須ではありませんが、日常会話レベルであれば現地での生活や仕事探しがスムーズに行えます。カフェスタッフやアパレル店員など会話する機会が多い職種に就きたい場合は、TOPIK2~3級程度の語学力が必要です。また、韓国で日常会話を学びたい方はワーキングホリデー向けの韓国語教室に通うことをお勧めします。

韓国のワーキングホリデービザでかかる費用と稼げる金額

ワーキングホリデーに必要な費用は、現地の過ごし方により大きく変動します。例えば、語学学校や語学堂に通う場合は生活費の他に入学金や授業料がかかるため、予算を多めに見積もりましょう。
ワーキングホリデービザで1年間滞在した場合の目安は以下の通りです。

項目 費用の目安
出発前に必要な費用
(往復航空券、海外保険料、パスポート申請料など)
約25万円
滞在費(1年) 約36万~72万円
(月3万~6万円)
食費(1年) 約12万~36万円
(月1万~3万円)
雑費
(交際費、交通費など)
約24万~48万円
(月2万~4万円)
合計の支出 97万~181万円

また、ワーキングホリデーでは滞在中の資金を補うために就労が認められています。ただし、ワーキングホリデービザを利用する場合は、週25時間までの就労制限があるためご注意ください。
2025年時点の韓国の最低賃金は時給1万30ウォン(約1,073円)とされ、前年から1.7%の引き上げが行われました。なお、最低賃金で週25時間働いた場合、月収は約104万ウォン(約11万1,000円)となります。

韓国渡航前に必要な準備

韓国へ渡航する前にビザ申請、航空券の手配、海外転出届の手続きなどいくつかの準備が必要です。また、ビザを申請する際は健康診断書および残高証明書を除き、全て3か月以内に発行したものが必須となるため早めに準備を行いましょう。

海外旅行保険への加入
韓国では日本の健康保険証は利用できないため、医療費は全額自己負担となります。滞在中の病気や事故により高額な医療費や入院費を請求される場合が多いため、事前に海外旅行保険に加入しましょう。また、ワーキングホリデービザ申請時に補償額が4,000万ウォン以上の医療保険の保険証券が必要となるので、補償内容をご確認のうえ加入してください。
なお、6か月以上滞在する外国人にも国民健康保険への加入が義務付けられ、外国人登録証の申請時に自動的に手続きが行われます。

携帯電話のSIMカードの確認
韓国では、SIMフリーまたはSIMロックが解除された携帯電話のみ現地の携帯電話会社と契約できます。そのため、日本の携帯電話を韓国でも使用する場合は、事前にSIMの確認が必要です。携帯の機種によってロックがかかっていない場合もあるため、ご自身が契約されている携帯電話会社にお問合せください。

海外転出届の手続き
ワーキングホリデーでは最長1年間の韓国滞在ができるため、海外転出届の手続きが必須となります。本人確認書類や印鑑を準備したうえで、最寄りの市区町村の窓口で手続きを行いましょう。届出を提出すると住民票が住民基本台帳から除かれ、住民票の写しが発行できなくなるためご注意ください。また、マイナンバーカードは失効されませんが、別途で継続利用手続きが必要となります。手続きは出国予定日の1~2週間前までに済ませておくことが推奨されています。

外国人登録証の訪問予約
韓国に90日以上滞在する場合は、韓国での身分証明書となる外国人登録証の発給が義務付けられています。外国人登録の手続きは韓国に入国してから90日以内に行う必要があり、申告が遅れると罰金が科せられる場合もあるため注意が必要です。申請手続きは韓国の出入国管理事務所で行われるため、渡航前に韓国法務部が運営するウェブサイト「ハイコリア(Hi Korea)」で訪問予約を行ってください。

韓国での仕事の探し方

韓国のワーキングホリデーで求職活動をする際は、日本と同様にインターネットで仕事を探す方法が一般的です。韓国の求人サイトは主に外国人向けと韓国人向けに分かれているので、仕事を探す場合は外国人向けのサイトを利用しましょう。特に、日本人向けの求人を日本語で紹介する掲示板サイト「コネスト(KONEST)」や、韓国情報サイト「ソウルナビ(SEOUL navi)」は求人数が豊富です。
ワーキングホリデー中に働ける代表的な仕事は日本人向けのカフェや居酒屋、観光客向けの販売員などがありますが、競争率が高いため面接対策が必須です。面接では履歴書とTOPIKの成績表が必要となり、主に出勤日や韓国の滞在日数、通勤時間などについて質問されるので韓国語で回答してください。加えて入社日について相談されることも多いため、アルバイトが決まるまではスケジュールを空けておくようにしましょう。また、履歴書は事前にワードやエクセルで作成し、韓国語で記入したものを準備してください。

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