韓国渡航の準備と入国・出国の手続きについて解説

K-ETA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします
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韓国渡航の準備と入国・出国の手続きについて解説

更新日 : 2025/07/17

韓国渡航の準備と入国・出国の手続きについて解説

韓国渡航で必要な書類

日本国籍者が90日以内の観光や短期商用を目的として韓国へ入国する際は、K-ETAの申請と残存有効期間が3か月以上あるパスポートが必要です。韓国政府による観光客誘致策の一環として、日本国籍者は2025年12月31日までK-ETAの取得が免除されています。ただし、K-ETAを申請せずに韓国へ入国する場合は、入国カードの提出またはe-Arrival Card(電子入国申告書)の申告が必要です。e-Arrival Cardは韓国政府が入国カードに代わり新たに導入した電子入国申告書で、パスポート情報などの必要事項をオンラインで事前に申告できます。なお、2026年以降に韓国へ渡航する際は、K-ETAの取得が必須となるため忘れずに申請を行ってください。

韓国渡航に必要な準備

準備内容

韓国へ渡航する際は、K-ETA申請または入国カードの申告が必須です。また、渡航中のトラブルに備えて、海外旅行保険への加入や「たびレジ」の登録も推奨されています。

K-ETAまたはビザの取得

ビザ(査証)を取得せずに韓国へ渡航する際は、事前にK-ETAの申請が必要です。K-ETAの審査には時間を要するため、韓国政府は出発3日前までの申請を推奨しています。なお、有効なK-ETAが確認できない方は航空機や船舶への搭乗は認められません。K-ETAを利用せずに韓国へ渡航する場合は、入国カードの提出またはe-Arrival Cardを申告してください(※2026年より入国カードは利用できません)
また、韓国で90日以上の滞在や就労・留学を希望される方はK-ETAの申請対象外となります。事前に駐日本国大韓民国大使館や総領事館にて目的に応じたビザの取得をご検討ください。ビザは種類に応じて韓国での長期滞在が可能で、K-ETAと比較して必要書類が多く手続きが煩雑なため注意が必要です。

韓国のビザについて詳しくはこちらよりご確認ください。

韓国行きの航空券やeチケットの予約

韓国へ渡航する際は、航空券またはeチケットの事前予約が必要です。近年はeチケットの利用が主流となり、紙の航空券とは異なりオンラインで予約情報を管理できます。出発当日に自動チェックイン機でパスポートを読み取り、予約番号を入力する事で搭乗券が発券されます。搭乗券の控えは帰国時に必要となるため、韓国滞在中に紛失しないよう保管しましょう。なお、航空会社によりeチケットの利用方法が異なるため、事前に公式ウェブサイトでご確認ください。

e-Arrival Card(電子入国申告書) の事前申告

K-ETAや入国カードを利用せずに韓国へ渡航する方は、e-Arrival Card(電子入国申告書)の申告が必要です。e-Arrival Cardの申告期間は韓国入国日を含めた3日以内で、例えば6月5日に韓国へ入国する場合は6月3、4、5日の3日間となります。申告後72時間以内に韓国へ入国しない場合は、申告書は無効となるため注意が必要です。申告には渡航情報(韓国への入国日、フライト情報、滞在先の住所など)の入力と、期限が有効なパスポート、メールアドレス、アップロード用の顔写真が必要となるため事前に準備しましょう。

e-Arrival Card(電子入国申告書)について詳しくはこちらよりご確認ください。

海外旅行保険への加入

韓国では日本の健康保険証は利用できないため、医療費は全額自己負担です。滞在中の事故や病気などで高額な医療費や入院費を請求される場合も多いため、外務省では海外旅行保険への加入を強く推奨しています。海外旅行保険の補償内容は保険会社によって異なり、盗難やスリ(携行品損害)、交通事故、賠償責任まで適用される場合もあります。
また、航空機の遅延や欠航による現地での宿泊費、空港での手荷物の紛失や生活必需品の購入費用まで補償される保険もあるため滞在目的に合わせてご検討ください。
なお、クレジットカード付帯の保険では充分に補償されない場合もあるため、別途で海外旅行保険へ加入しておくと安心です。

たびレジの登録

たびレジは、渡航先の安全情報をメールで受信できる無料配信サービスです。外務省が管轄する当サービスでは、デモやストライキ、自然災害など渡航先の最新情報が配信され、緊急時には警戒を呼び掛けるメッセージが通知されます。
たびレジの登録は、公式ウェブサイトの「新規利用者登録」から手続きを行ってください。メールアドレスを登録すると「登録手続きのご案内」が送信されるので、メール内のURLをクリックしましょう。公式ウェブサイトへ遷移し、渡航先、滞在期間、氏名、生年月日の入力を行うと登録完了です。メールアドレスは利用者IDとして登録され、日本帰国後30日間有効となります。

公式ウェブサイト:たびレジ

韓国到着後の手続き

韓国到着後は入国審査、荷物の受取、税関申告の順に手続きが行われます。まず案内に従って入国審査場へ移動し、外国人用の待機列に並んでください。速やかに必要書類を提示できるよう、待機中に準備しましょう。審査では、入国目的や滞在先などの確認が行われます。パスポートと入国カードまたはe-Arrival CardのQRコードを提示し、簡潔かつ正確に回答してください。e-Arrival Cardの事前申告を行っていない方は、予め機内または入国審査場で入国カードを記入しましょう。また、17歳以上の全ての外国人を対象に、顔写真の撮影および指紋採取が実施されます。
審査官の質問に回答した後は、手荷物受取所で預けた荷物をピックアップしてください。手荷物が破損、紛失した場合は航空会社のスタッフに手荷物預かり証を提示し申告しましょう。最後に任意で税関申告を行い、手続きは完了となります。

税関申告

2023年5月1日より、韓国入国時の税関申告書の提出は任意となりました。申告を行わない方は、税関検査場で「税関申告なし(Nothing to Declare)」と記載されたレーンを通過してください。ただし、免税範囲の800ドルを超える物品、1万ドルを超える外貨、ハムや果物類など検疫が必要な物品を持ち込む方は申告が必要です。
仁川国際空港第2ターミナルまたは金浦国際空港から入国する場合は、専用アプリ“여행자 세관신고(Korea Customs Service)”を利用して申告できます。アプリを利用する際は、申告者情報、申告品の登録を行い、発行されるQRコードを電子申告端末にスキャンしてください。家族やグループで入国する場合は、代表者1人がまとめて申告を行えます。
税関申告の対象となる物品は、韓国税関庁の公式ウェブサイトよりご確認ください。

専用アプリ“여행자 세관신고(Korea Customs Service)”:App StoreGoogle Play
公式ウェブサイト:韓国税関庁

韓国出国時の手続き

韓国から出国する際は、チェックイン完了後に出国ロビーで手荷物検査、税関申告、出国審査を受けてください。各種審査や手続きの所要時間は、チェックインを含めて10分程度です。

①手荷物検査(税関申告を含む)
本人確認のため係員にパスポートと搭乗券を提示し、出国ロビーへ入場します。税関申告対象物を所持している方は、入場後に申告を行ってください。申告後に全ての手荷物をバスケットに入れ、手荷物検査を受けます。なお、液体物や危険物の持ち込みは制限されているため事前に確認しましょう。

②出国審査
外国人用の出国審査窓口の待機列に並び、審査官にパスポートと搭乗券を提示してください。パスポートに証印を受け、出国審査は完了です。

仁川国際空港では外国人も出国審査自動ゲートの利用が可能となりました。韓国での短期滞在を目的として、入国時に顔写真と指紋認証を行った17歳以上の渡航者が利用できます。

日本帰国時の手続き

日本へ帰国する際は各空港で検疫、入国審査、荷物受取、動植物検疫、税関検査の手続きが行われます。
Arrival(到着)の標識に従って、入国審査場へ向かいましょう。

①検疫
機内で配布される「健康に関する質問票」の必要事項をご記入のうえ、検疫カウンターに提出してください。日本へ入国・帰国する全ての渡航者に対して、サーモグラフィ等を用いて発熱の有無の検査が行われます。

②入国審査(顔認証ゲート)
国内の主要空港では顔認証ゲートが設置され、日本人および外国人の出入国手続きの円滑化が進められています。顔認証ゲートでは、パスポートの顔写真ページのスキャンと顔を撮影し本人確認が行われます。問題が無い場合は、自動でゲートが開くので通過しましょう。なお、ゲートを利用する際はパスポートへの証印は省略されるため、ご希望の方は係員に申告してください。

③荷物受取
手荷物受取所へ進み、ターンテーブルの前でご自身の手荷物をピックアップします。手荷物が搬出されるターンテーブルの番号は、案内表示盤でご確認ください。

④動植物検疫
海外から肉類、果物、植物等を日本に持ち込む際は、輸出国の政府機関が発行した検査証明書を添付し輸入検査を受ける必要があります。万が一、輸入検査を受けずに持ち込んだ場合は罰則または罰金が科されるためご注意ください。
検査対象となる動植物は、農林水産省(MAFF)の動物検疫所植物防疫所の公式ウェブサイトより確認できます。

⑤税関検査
海外から日本に入国される全ての方を対象に税関検査が行われます。輸入規制品や免税範囲を超える物品の有無について確認されるため、携帯品・別送品申告書の提出が必要です。
係員がいる検査台を利用する場合は、機内で配布された税関申告書に必要事項を記入し提出してください。申告する方は赤の検査台、申告しない方は緑の検査台へ進みましょう。なお、別送品の申告を行う方は携帯品・別送品申告書を2通提出する必要があります。
Visit Japan Webを利用する方は、電子申告ゲートへ向かってください。税関検査場内の電子申告端末でQRコードとパスポートをスキャンすることで申告が完了します。

Visit Japan Webについて

日本に帰国する際は、入国審査や税関申告を事前に行える「Visit Japan Web」の登録が推奨されています。Visit Japan Webは、登録後に発行されるQRコードを提示することで各種手続きをスムーズに行えます。入国審査時は入国審査カウンターで、税関申告では電子申告端末または検査台でQRコードをご提示ください。
Visit Japan Webの登録には、航空券、残存有効期間が6か月以上のパスポート、メールアドレスが必要です。公式ウェブサイトの新規登録画面からメールアドレスを入力し、アカウントを作成してください。パスポート情報の登録画面では、スマートフォンやタブレットのカメラでパスポートのスキャンが行えます。スキャンによって自動入力されたパスポート情報(パスポート番号、氏名、国籍など)を確認し、連絡先や日本への帰国日を入力してください。最後に検疫(健康状態確認)の質問への回答と、携帯品・別送品申告情報の登録を行い手続きは完了です。
2024年1月25日より、入国審査および税関申告のQRコードが統一されたため同時に手続きを行えます。登録はパソコンでも可能ですが、入国手続時にはスマートフォンまたはタブレットでQRコードを提示する必要があります。

公式ウェブサイト:Visit Japan Web
K-ETA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします