アプリでのKETA申請方法を解説
更新日 : 2025/04/17
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KETAとは?
KETAはビザを取得せずに韓国へ入国する際に必要な電子渡航認証です。KETAの利用は一般的な観光や短期商用を目的とした渡航に限定され、日本を含む112か国・地域のビザ免除対象国の市民が対象となります。申請はオンラインに限定され、ウェブサイトまたはアプリ「K-ETA」(Android/iOS)にて手続きを行ってください。氏名、パスポート情報、渡航目的などの必要事項を入力し、申請料を決済することで審査が開始されます。また、アプリはスマートフォンやタブレットなどモバイルデバイスでのみ提供され、アプリ内で申請情報の入力や進捗確認、通知の受取りができます。
アプリで申請するメリット
アプリでKETA申請を行うメリットについて解説します。
申請手続きの簡略化
スマートフォンのカメラでパスポートをスキャンすることで、氏名、性別、生年月日、パスポート番号などの個人情報が自動入力されます。アプリを利用する際は、必要事項を事前にメモに控える必要はなく自動入力された情報を確認してください。ウェブサイトでの申請と比較して手続きが簡略化されるため、時間の短縮や入力間違いも防止できます。
顔写真の撮影
KETAの申請には顔写真の撮影が必須です。ウェブサイトでの手続きでは事前に顔写真画像を用意する必要がありますが、アプリはスマートフォンのカメラ機能で撮影できます。また、アプリでは撮影した後に自動で写真のサイズが変更されるため、そのままアップロードすることが可能です。
KETAアプリのダウンロード方法
iOSデバイス(iPhone、iPad等)の場合
- App Storeを開く
- 検索バーに「K-ETA」と入力し“検索“をタップ
- 법무부(韓国法務省)より配信されている「K-ETA」アプリをインストール
※iOS 15.0以降を搭載したiPhoneまたはiPadに対応
Androidデバイス(Xperia、Glaxy、AQUOS等)の場合
- Google Playを開く
- 検索バーに「K-ETA」と入力し“検索“をタップ
- 법무부(韓国法務省)より配信されている「K-ETA」アプリをインストール
※Android8.0以降を搭載したスマートフォンまたはタブレットに対応
KETAアプリの申請に必要なもの
アプリでのKETA申請に必要なものは次の通りです。
- 期限が有効なパスポート
- Eメールアドレス
- クレジットカードまたはデビットカード
申請に必要な情報
申請者情報
- 氏名
- パスポート情報(パスポート番号、有効期間満了日)
- 国籍
- 性別
- 生年月日
- 出生情報(出生国・出生都市)
- 別の市民権、国籍
- Eメールアドレス
個人情報
- 他国の身分証明書
- 電話番号
- 勤務先情報
渡航情報
- 滞在先情報(滞在先の住所、電話番号)
- 過去の韓国への訪問歴
- 渡航目的(団体で観光される場合は、旅行会社名と電話番号の登録が必要)
適格性に関する質問
- 韓国政府が指定する15種類の疾患または感染症の病歴
- 逮捕または犯罪歴
アプリでのKETA申請方法
アプリのダウンロードが完了したら申請を進めましょう。
以下の手順に沿って手続きを行ってください。
- 国籍の入力と利用規約の確認
- メールアドレスの入力
- パスポートの顔写真掲載ページを撮影
- 申請書の入力
- 健康状態と犯罪歴の有無を回答
- 顔写真の撮影と入力情報の確認
- 申請料金の支払い
1. 国籍の入力と利用規約の確認
アプリを起動し、表示言語(Language)のプルダウンメニューから「日本」を選択してください。
「初めから申請」をタップし申請を開始します。
「本人の大陸を選択」で“ASIA-PACIFIC”(アジア)、国籍では“JAPAN”(日本)をそれぞれ選択してください。
利用規約、個人情報、感染症歴・犯罪歴の収集と利用に関する同意書を確認し、すべて「同意する」を選択してください。
「満14歳以上ですか?」という項目に「はい」を選択し、「次へ」をタップします。
2. メールアドレスの入力
パスポート番号とKETA申請結果を受信するメールアドレスを入力してください。
「認証番号を発送」をタップし、メールに通知された番号を入力しましょう。メールが届かない場合は受信拒否の設定、迷惑メールフォルダを確認したうえで再送信を行ってください。メールにて通知された認証番号を入力し、「認証」をタップします。
メール認証画面でアドレスに間違いがないか確認し、「次へ」をタップします。
3. パスポートの顔写真掲載ページを撮影
パスポート情報の入力画面に遷移するので、パスポート顔写真掲載ページを撮影してください。ポップアップに表示される「パスポート撮影」をタップすると、カメラが起動するので画面の枠内にパスポートの顔写真掲載ページを合わせましょう。読み取ったパスポート情報は自動で入力されます。スキャンした情報がパスポートの記載通りに入力されているか確認し、「次へ」をタップしてください。
4. 申請書の入力
氏名やパスポート番号など読み取ったパスポート情報以外の必要項目の入力を行います。
他国籍の有無については、パスポート記載の国籍以外を保有している方は「はい」をタップし該当する国籍を選択してください。日本国籍のみの方は「いいえ」を選択しましょう。
連絡が可能な電話番号を入力し、過去の韓国訪問歴での質問を回答します。初めて韓国を訪れる方は「いいえ」を選択してください。
入国目的の選択画面に遷移するので、観光や商用などご自身に合ったカテゴリを選びましょう。選択項目には観光の他に会議や疾病治療、スポーツ競技などがあります。なお、団体で観光する場合は旅行会社名と旅行会社の電話番号の登録が必要です。
続けて韓国での滞在先の住所と連絡先の入力画面に移ります。住所検索ページの「郵便番号で検索」をタップし、滞在先の郵便番号5桁と道路名の住所を英語で入力してください。
最後に、現在の職業をプルダウンメニューから選択することで必要項目の入力は完了します。
5. 健康状態と犯罪歴の有無を回答
申請者の健康状態と犯罪歴の有無の確認を行います。
韓国政府が指定する15種類の疾患または感染症(コレラ、ペスト、エボラウイルスなど)に罹患または感染していない方は「いいえ」を選択してください。「はい」を選択した方は症状の詳細を入力しましょう。
犯罪歴の有無に関する質問では、自国または国外で刑事事件による有罪判決を受けていない方は「いいえ」と回答してください。
6. 顔写真の撮影と入力情報の確認
申請者の顔写真を撮影します。自動でインカメラが起動するため、指示に従って枠内に顔を収めて撮影してください。
撮影を完了させ「次へ」をタップすると、入力情報確認画面に遷移します。表示される入力内容に誤りがないか確認を行い、問題がなければ「決済」をタップして進んでください。
誤りがある場合は、「修正する」から正しい情報を再入力しましょう。
7. 申請料金の支払い
支払いの「金融取引の利用」「個人情報の収集・利用」「個人情報の共同利用・委託」に関する規約を確認し、チェックを入れてください。クレジットカードまたはデビットカードの番号を入力し、「次へ」をタップすると決済が行われます。
決済が完了すると、KETA申請受付メールが送信され手続きは完了です。メールに記載された申請番号は、申請結果の確認や滞在先住所の修正に必要なため保管しましょう。
申請状況の確認方法
- アプリ「応募結果を確認する」を開く
- 必要情報の入力
- パスポート番号
- 生年月日
- 申請番号またはパスポートの有効期限
- 申請状況の確認
審査結果は3種類あります
- Your K-ETA application has been approved:認証は承認されました
- Selectee:条件付きで渡航認証が承認されました
- Not OK:渡航は拒否されました
KETAアプリの使用上の注意事項
アプリが対応しているか
KETA申請を行う前に使用デバイスがアプリに対応しているかを確認しましょう。KETAアプリはiOS15.0以降を搭載したiOSデバイス(iPhone、iPadなど)またはAndroid8.0以降を搭載したAndroidデバイス(Xperia、Glaxy、AQUOSなど)に対応しています。ダウンロード方法はKETAアプリのダウンロード方法をご確認ください。
パスポートの携帯
アプリでのKETA申請は、パスポートの顔写真掲載ページの撮影とスキャンが必須です。ウェブサイトでの申請とは異なり、アプリはパスポートのスキャンにより情報が自動入力されます。そのため、パスポートのスキャンを省略し申請を進めることはできません。アプリをダウンロードすることで外出先でも手続きは可能ですが、パスポートが必要となるため携帯しましょう。
申請情報の保持
アプリにて申請状況を確認する際は、パスポート番号、生年月日、申請番号またはパスポートの有効期限の入力が必須です。アプリ内に入力情報は保存されないため、申請を完了した際に別途メモなどに控えておきましょう。
グループ申請
アプリではグループ申請を行えないため、1名ずつ申請手続きを進める必要があります。ウェブサイトでは最大50人までの一括申請が可能で、連絡先メールアドレスや決済に使用するカードをまとめて設定できます。そのため、家族やグループで韓国へ渡航する方は、ウェブサイトにて申請を行いましょう。詳しい申請方法については、「K-ETAのグループ・家族での申請方法について解説」よりご確認ください。
KETAアプリに関するよくある質問
アプリで申請する際に必要なものはなんですか?
申請には期限が有効なパスポート、Eメールアドレス、クレジットカードまたはデビットカードが必要です。その他の申請に必要な情報については、アプリでのKETA申請方法を確認してください。
アプリはどこでダウンロードできますか?
iPhone等のiOSデバイスはApp Storeから、Xperia、Galaxy、AQUOS等のAndroidデバイスはGoogle Playストアからそれぞれダウンロードできます。
アプリでの申請にはメールアドレスの入力は必要ですか?
アプリもウェブサイトと同様に、認証結果や申請番号が登録のメールアドレスに通知されます。申請番号は申請状況の確認で必要となるため、事前にメールアドレスをご用意ください。
アプリはどの端末からも利用可能ですか?
アプリは、15.0以降のiOSデバイスか8.0以降のAndroidデバイスを利用できます。
ウェブサイトとアプリでの申請方法に違いはありますか?
アプリとウェブサイトでは、パスポート画像のアップロード方法が異なります。ウェブサイトは画像ファイルでのアップロードが可能で、アプリは申請時に撮影が求められます。KETAの申請方法において、アプリとウェブサイトで異なる箇所は以下の通りです。
申請手順 | ウェブサイト | アプリ |
パスポート画像のアップロード方法 | 画像ファイルのアップロード | 撮影のみ |
パスポートのスキャン | 省略し申請を進めることが可能 | 必須 |
顔写真の撮影 | 必須 | 必須 |
申請後に登録情報を変更できますか?
KETA申請後に入国目的、滞在先住所・連絡先、出入国予定日、同伴者の情報は変更できます。アプリの「旅行情報アップデート」ページにて更新してください。更新にはパスポート番号、生年月日、申請番号またはパスポートの有効期限の入力が必要となり、更新せずに渡航した際は入国拒否になる場合があるため注意が必要です。
上記以外の個人情報(氏名、生年月日、性別、国籍、パスポート番号、顔写真、渡航歴、感染症歴など)は更新できません。これらの情報に誤りがある場合は再申請が必要となります。
申請結果はどのように確認できますか?
アプリで申請結果を確認する際は、「K-ETA申請」より「申請結果を確認」をタップしてください。パスポート番号、生年月日、申請番号またはパスポートの有効期限を入力し、「申請結果を承認」へ進みます。グループで申請した場合は、「申請者全体を照会」の欄に必要事項を入力してください。なお、申請番号は申請時に送付されたKETA申請受付メールに記載されています。
アプリでの申請は手続きにどのくらい時間がかかりますか?
アプリ、ウェブサイトのどちらも、申請の所要時間はおよそ10分です。
KETA申請が承認されない場合は、申請料金は返金されますか?
認証が拒否された場合でも、申請料金は返金されないため注意してください。KETA申請では、登録情報の誤りが原因で承認を拒否されるケースが少なくありません。パスポートのスキャンで自動入力された情報も含め、必ず最終確認を行いましょう。KETA認証が拒否された際の対処法については「K-ETA(ケーイータ)申請で認証が拒否される理由と対処方法について」をご確認ください。
どのような支払い方法が利用できますか?
KETA申請料金の支払いにはVISA、Mastercard、JCB、Diners Club、American Expressのクレジットカードまたはデビットカードが利用できます。なお、カード名義は申請者本人以外でも審査に影響はありません。アプリの決済画面では、日本円ではなく韓国通貨のウォンで支払う必要があります。
また、決済エラー防止のため事前に使用するクレジットカードの有効期限や利用可能限度額を確認しましょう。一部のカードでは海外でのオンライン決済を有効化する必要があるため、併せてカード会社に確認することをお勧めします。
KETA申請料金に関しては「K-ETA(ケーイータ)申請料金について」をご確認ください。
審査はどのくらい時間がかかりますか?
KETA申請手続き完了後は、韓国法務部にて審査が行われます。審査は72時間以内を目安に行われ、「渡航認証許可」「条件付き渡航認証許可」「渡航認証拒否」のいずれかの結果が通知されます。「渡航認証許可」はKETAの利用が認められますが、「条件付き渡航認証許可」の場合では入国時に追加審査が行われるため注意が必要です。審査官の判断によっては入国拒否となる場合もあるため、追加審査の質問では正確に回答してください。
また、「渡航認証拒否」の場合は申請内容に誤りがないか確認し再申請を行いましょう。再申請後も渡航認証拒否となった際は、KETAの利用は認められないため目的に応じたビザの申請をご検討ください。
KETAを取得すれば韓国へ入国できますか?
KETAは韓国への入国に必要な「電子渡航認証制度」で、必ずしも入国を保証するものではありません。韓国入国の最終判断は、国境検問所や空港・港の入国審査官に委ねられます。KETAを取得済みであっても、入国審査で不適格とみなされた場合は入国拒否となるため注意が必要です。また、頻繁に韓国へ渡航する方は審査官より詳細な説明が求められる場合があります。入国審査時にKETAの申請番号を提示する必要はありませんが、念のため手帳などに番号を控えることをお勧めします。