韓国からの再入国許可が免除に ビザ延長の方法も解説

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韓国からの再入国許可が免除に ビザ延長の方法も解説

更新日 : 2025/10/22

韓国からの再入国許可が免除に ビザ延長の方法も解説 韓国に中長期で滞在する方は、あらかじめビザの延長や再入国制度について把握しておきましょう。特に2022年4月から韓国の再入国許可制度が大きく緩和され、在留資格に関する再入国時の負担が軽減されています。本記事では、韓国のビザ延長手続きの詳細から新しい再入国制度まで、韓国での滞在を継続するうえで知っておくべき情報を分かりやすく解説します。

韓国のビザ延長とは?基本知識

韓国のビザ延長とは、保有する在留資格の滞在期間を延長する手続きを指します。韓国に滞在し続けるためには、ビザの有効期限が切れる前に延長申請を行う必要があります。ビザ延長の申請手続きは、韓国の出入国管理事務所または韓国法務部の公式ウェブサイト「HiKorea」を通じて行ってください。なお、ビザの有効期限が切れた状態で韓国に留まっていると、不法滞在者と見なされる可能性があります。その場合、罰金や強制退去、再入国制限など厳しい処罰を受ける恐れがあるため注意が必要です。

ビザ延長が必要なケース

韓国でビザの延長申請が必要となるケースは多岐にわたります。最も一般的なのは、保有しているビザの滞在期間が満了した後も、引き続き韓国への滞在を希望する場合です。例えば、学生ビザ(D-2、D-4)を保持している方が、大学や語学学校に在学し続ける場合にはビザの延長申請が必要です。学生ビザでは、通常6か月から1年間の滞在が認められているため、長期の語学学習を希望する方は延長申請を行う必要があります。
そのほか、就労ビザ(E-1~E7)を保持している方が勤務先との契約を更新する場合や、結婚移民ビザ(F-6)保持者が韓国国籍の配偶者との婚姻関係を継続する場合なども対象となります。ただし、ビザの延長申請が認められる期間は、パスポートの有効期間内に限られるため、申請前にパスポートの有効期限を確認しておくことが重要です。

延長できるビザ・できないビザについて

韓国で延長が可能なビザには、留学ビザ(D-2)、語学研修ビザ(D-4)、就労ビザ(E-7)、結婚移民ビザ(F-6)、企業投資ビザ(D-8)などがあります。また、永住権(F-5)を取得している方も、10年ごとにビザの更新が義務付けられています。
一方で、観光や商用を主な目的とした短期訪問ビザ(C-3)など、短期滞在者向けのビザは原則として延長できません。ただし、自然災害やその他の特別な事由により出国が困難な場合には、例外的に延長が認められることがあります。また、韓国のワーキングホリデービザ(H-1)は一時的な滞在を前提としているため、原則として滞在期間の延長はできません。このビザでは1年間の滞在期間は付与されますが、継続して韓国に滞在を希望する場合は就労ビザなど別のビザへの切り替えが必要です。

延長の申請タイミングと期限

韓国ビザの延長申請は、滞在期間満了日の4か月前から満了日の前日(※土、日、祝日を除く)まで手続きが可能です。例えば、ビザの満了日が12月31日の場合は、9月1日から12月30日までに申請手続きを行う必要があります。審査期間は通常1~2週間程度ですが、繁忙期や書類の不備、追加書類の提出が求められる場合には最大で1か月程度かかることもあります。そのため、滞在期間満了日の2~3か月前から申請手続きを進めておくと安心です。特に必要書類が多いビザの場合は、早めに準備を始めましょう。なお、ビザの延長申請中は現在保有しているビザで引き続き韓国に滞在することができますが、申請を怠ると不法滞在と見なされ強制退去処分や再入国禁止措置などの対象となる可能性があります。

韓国ビザ延長に必要な書類

韓国のビザ延長手続きでは、在留資格に応じた様々な書類の提出が求められます。ビザ延長申請時に必要となる主な書類は以下の通りですが、詳細は出入国管理事務所の公式ウェブサイトで事前にご確認ください。

共通書類

  • 在留期間延長許可証明書
  • パスポートまたは外国人入国許可書
  • 外国人登録証
  • 在留地証明書類
  • 手数料

ビザ別の追加書類

上記の共通書類に加えて、ビザごとに以下の書類が必要です。

留学(D-2)ビザ

標準入学許可書
留学先大学の事業者登録証
本人または保証人の銀行残高証明書(1か月以内に発行した原本)
※残高の基準:1年間の登録金(授業料)及び滞在費に相当する金額
最終学歴証明書または在学証明書(1か月以内に発行した原本)

一般研修(D-4)ビザ

標準入学許可書(語学堂などが発行したもの)
教育機関の事業者登録証のコピー
本人または保証人の銀行残高証明書(1か月以内に発行した原本)
※残高の基準:研修費及び滞在費に相当する金額
最終学歴証明書または在学証明書(1か月以内に発行した原本)

結婚移民(F-6)ビザ

招待人(韓国人)が作成する書類

  • 外国人配偶者招待状
  • 身元保証書
  • 家族関係証明書
  • 婚姻関係証明書
  • 基本証明書
  • 所得関連書類
  • 住居要件関連書類
  • 意思疎通関連書類(日本語の場合JLPT) 又は成績証明書、履修証、学位証

被招待人(日本人)が作成する書類

  • 外国人配偶者背景陳述書
  • 意思疎通関連書類(韓国語の場合TOPIK) 又は成績証明書、履修証、学位証
  • 犯罪経歴証明書

韓国でのビザ延長申請方法・手順

韓国でのビザ延長申請は、最寄りの出入国管理事務所を訪問する方法と、オンラインシステム「HiKorea」を利用する方法があります。必要書類は在留資格によって異なるため、事前に駐日本国大使館や領事館で最新の情報をご確認ください。

出入国管理事務所で申請する場合

はじめに最寄りの出入国管理事務所を確認し、保有するビザの延長申請に必要な書類を全て揃えます。次に、韓国法務部出入国・外国人庁が運営する公式ウェブサイト「HiKorea」にて訪問予約を行います。予約した訪問日には、準備した書類を持参し、順番が来たら窓口の担当職員に書類一式を提出しましょう。対面でのやり取りは、オンライン申請と異なり職員に直接質問できるため、安心して手続きを進めることができます。申請手続き完了後、1~2週間程度で結果が通知されます。申請が許可された場合は、出入国管理事務所を再訪問して新しい外国人登録証を受け取りましょう。

オンライン申請(Hikorea)の場合

「HiKorea」でのオンライン申請は、24時間いつでも可能です。初めて利用する方は、まず会員登録を完了させる必要があります。新規会員登録が完了したら、保有しているビザの延長申請に必要な書類を手元に準備し、以下の手順に従って申請を行ってください。

  1. 申請ページ内の「登録外国人の在留延長許可」をクリック
  2. 提出書類をアップロード
  3. ビザの延長理由を入力
  4. クレジットカードで手数料(50,000ウォン)の決済
  5. 審査待ち(約1~2週間)
  6. 審査結果の確認

提出書類は事前にスキャンし、パソコンに保存しておくとスムーズに手続きが進みます。項目ごとに必要な書類をアップロードしながら、延長申請の手続きを進めましょう。審査結果は、登録済みのメールアドレス宛に通知されます。

ビザ延長申請の注意点

ビザの延長申請は、必ず在留期限内に行う必要があります。期限を過ぎると不法滞在と見なされ、罰金や強制退去の対象となるためご注意ください。また、書類作成時に虚偽情報を記載した場合も、厳しい処分を受ける可能性があります。さらに、在留資格の延長目的に正当性がないと判断された場合や、成績、出席率、資金状況に問題がある場合は申請が不許可となることがあります。早めに必要書類を準備し、余裕を持ってビザの延長申請を行いましょう。なお、ビザの種類によっては「HiKorea」でのオンライン申請が利用できない場合があります。オンラインでビザ延長の申請を予定している方は、事前に「オンライン申請不可のビザ」一覧をご確認ください。該当する場合は、出入国管理事務所を直接訪れて申請を行う必要があります。

オンライン申請可能なビザ
文化芸術(D-1)、留学(D-2)、一般研修(D-4)、取材(D-5)、宗教(D-6)、駐在(D-7)、貿易経営(D-9)、求職(D-10)、教授(E-1)、絵画指導(E-2)、研究(E-3)、専門指導(E-3)、技術指導(E-3)、芸術興行(E-6)、非専門就業(E-9)、船員就業(E-10)、訪問同居(F-1)、同伴(F-3)、観光就業(H-1)、訪問就業(H-2)

オンライン申請不可のビザ
産業研修(D-3)、企業投資(D-8)、特定活動(E-7)、居住(F-2)、結婚移民(F-6)、難民(F-2-4)、在外同胞(F-4)、永住権(F-5)、その他の長期滞在ビザ(G-1)

韓国の再入国制度とは?ビザ延長との違い

韓国の再入国制度とは、韓国に滞在中の外国人が一時的に出国した後に再入国できる制度です。この制度は、新型コロナウイルスの影響によりルールが複数回変更されていますが、2022年4月1日以降は「みなし再入国許可」が適用されています。この変更により、韓国を出国してから1年以内(永住権保持者は2年以内)であれば、再入国許可を取得せずに韓国への再入国が認められます。ただし、出国日から1年を超えて再入国する場合には、別途「再入国許可(有効期間は2年以内)」の取得が必要となります。なお、再入国制度は、韓国内での滞在期間を延長する「ビザの延長」とは異なるためご注意ください。

韓国の再入国許可申請に必要な書類

みなし再入国許可を利用するには、パスポートと外国人登録証の提示が必要です。さらに、出国時には再入国予定日を申告する必要があります。一方、みなし再入国許可の対象外となる方は「再入国許可」の申請および取得が必要です。再入国許可の申請に必要な書類については、以下をご確認ください。

再入国許可の必要書類

  • パスポート
  • 外国人登録証
  • 手数料:単一再入国許可30,000ウォン、複数再入国許可50,000ウォン

上記に加えて、A-1、A-2、A-3などのA系列資格保持者は、在任期間を確認できる書類(外交官身分証、大使館協力公函、在職証明書など)の追加提出が必要です。

韓国の再入国許可申請方法・手順

再入国許可の申請方法は、「HiKorea」を利用したオンライン申請、または出入国管理事務所での対面申請のいずれかを選択できます。以下では、それぞれの申請方法の詳細と手順について解説します。

出入国管理事務所で申請する場合

はじめに最寄りの出入国管理事務所を調べ、「HiKorea」にて訪問日時を予約します。申請当日は、出入国管理事務所の窓口で必要書類を提出し、申請手数料を納付してください。審査に問題がなければ、再入国許可証が発行されます。審査期間の目安は、数日から数週間程度です。なお、家族の病気など緊急の事情がある場合に限り、出国当日に空港窓口で申請が認められる場合があります。

オンライン申請(Hikorea)の場合

オンライン申請は、「HiKorea」の公式ウェブサイトにて行います。ログイン後、メニューから「再入国許可」を選択してください。申請フォームに従って必要事項を入力し、事前に準備した書類をスキャンしてアップロードします。申請書の作成が完了したら、手数料をクレジットカードでお支払いください。申請完了後は、マイページより審査の進捗状況を確認することができます。

韓国のビザ延長と再入国許可についてよくある質問

ビザの延長申請はいつからできますか?

韓国でのビザ延長申請は、在留期限の4か月前から手続きが可能です。特に、留学生や就労者の場合は、学期末や契約更新の時期に申請が集中しやすく、出入国管理事務所の訪問予約が取りにくくなることがあります。そのため、できるだけ早めに準備を始め、必要書類をあらかじめ揃えておくと安心です。ビザの有効期限が切れると不法滞在と見なされ、罰金や再入国の禁止・制限などの措置を受ける可能性があります。また、申請完了から審査結果が出るまでは、通常1~2週間程度かかります。ただし、書類に不備がある場合や繁忙期には1か月以上かかる場合もあるため、余裕を持ったスケジュールを立てることが重要です。

ビザの延長申請中の出国は可能ですか?

原則として、ビザの延長申請中の出国は推奨されていません。審査中に出国すると、追加書類の提出を求められた際などに対応できず、申請自体が取り消される可能性があります。その場合、再入国時にビザが失効扱いとなり、韓国に戻れなくなるリスクがあります。やむを得ず出国する必要がある場合は、事前に出入国管理事務所へ電話で相談することで、トラブルを回避できる可能性があります。

オンライン申請と窓口申請はどちらが便利ですか?

HiKoreaを利用したオンライン申請は、24時間いつでも手続きが可能であり、窓口に出向く手間を省けるという利点があります。一方、窓口申請では担当職員と直接やり取りができるため、追加書類が必要な場合にもその場で相談することが可能です。そのため、必要書類の準備が複雑なビザの延長を希望する方や、申請手続きに不安がある方にとっては、多少手間がかかっても窓口申請の方が効率的と言えるでしょう。オンライン申請と窓口申請のどちらを利用するかは、ご自身の状況に応じて適切に使い分けることをおすすめします。

再入国許可の免除は全員に適応されますか?

2022年4月1日以降、韓国では「みなし再入国許可」制度が導入され、再入国許可を取得しなくても一時的な出国が可能となりました。ただし、この制度はすべてのビザ保持者に適用されるわけではありません。例えば、1年以上の長期出国(永住権の場合は2年以上)を予定している方や、一部の短期滞在ビザ保持者、難民申請中の外国人などは事前に再入国許可の申請・取得が必要となります。また、みなし再入国許可の免除対象の場合でも、出国期間を超過すると在留資格が失効する可能性があるため注意が必要です。

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