韓国でA型インフルエンザ感染者数が2024年12月から急増し、今週の感染率は2016年以来の高水準を記録しました。全ての年齢層で増加が続くなかでも13~18歳の患者が最も多く、外来患者1,000人あたり151人が感染。次いで7~12歳、19~49歳の順に感染症の発生率が高まっています。
韓国疾病予防管理庁は感染者数増加に伴い、65歳以上、妊婦、小児(6か月~13歳)を対象にインフルエンザの予防接種を呼びかけました。予防接種は4月30日まで実施され、今後も教育部や保健福祉部と連携し積極的にワクチン接種を推進する計画を語っています。また、65歳以上の高齢者や医療施設の入所者への接種率向上のため支援策を強化し、教育部は幼稚園や学校向けにインフルエンザ管理指針を配布する予定です。
チ・ヨンミ管理庁は、「インフルエンザの感染拡大は春頃まで続くと予想される」と説明。「すぐにでもインフルエンザ予防接種を受けるべき」と奨励し、外出後の手洗い、咳エチケット、マスクの着用、室内換気など基本的な呼吸器感染予防指針の遵守を促しました。インフルエンザウイルスは予防接種で使用されるワクチンと一致性が高いため、十分な効果が期待できると指摘しています。
韓国では先月20日にインフルエンザ流行警報を発令。小児を含む感染リスクが高い年齢層の方は、2種類の抗ウイルス剤(オセルタミビル経口剤、ザナミビル外用剤)を処方した場合に健康保険が適用されます。
参考元:韓国政府サイト・Chosun Biz