韓国は記録的な猛暑に見舞われ、ソウルなどの主要都市では7月上旬に37度を超える日々が続いています。7月8日にはソウルで37.8度を記録し、1907年の近代気象観測が始まって以来7月上旬としては最高気温となりました。この猛暑により熱中症患者も急増。韓国疾病管理庁(KDCA)の熱中症監視システムによると、5月15日から7月7日までの累計で熱中症による救急搬送患者数は875人、うち死者は7人に上っています。さらに、9日には全国で238人が熱中症の疑いで救急搬送され、うち1人が死亡したと報告されています。この事態を受け、同日ソウル市庁で非常熱波対策会議が開かれました。会議では呉世勲(オ・セフン)ソウル市長が「市民の安全を最優先に考え、非常熱波対策を発動してほしい」と指示。危機警戒レベルを「警戒」から「注意」に引き上げ、119救急隊やパンブラマンス(消防+救急)の配置、冷房設備の点検、給水ステーション設置などの緊急対応を実施中です。
今後も猛暑日が続くとされ、ソウル大学のソン・ソクウ地球環境科学部教授は「長期猛暑が続く可能性があり、40度を超える事例も排除できない」と警告。政府・自治体は重ねて「水分・塩分補給、室内でも冷房利用の徹底、朝夕以外の外出回避」などを呼び掛けています。韓国への旅行を計画している方は十分な熱中症対策を講じ、現地の気象情報を頻繁に確認してください。韓国では、最高体感温度が35度以上の状態が2日続くと見込まれる場合には「猛暑警報」が出されます。猛暑警報が発表された際は屋内での観光に切り替えるなど、柔軟な行動計画を立てておくと安心です。
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